今回のブログは息子の成長記録ではなく、児童発達支援で働く私の立場から、療育を受けるまでの流れをまとめて書いていこうと思います。
つまり、【子どもに療育を受けさせるまでの流れ】です。
地域ごとに違いがあるので、違いは出てくると思うのですが、各関係機関の説明とかもしていきますので、1つの参考になれば嬉しいです。
(長くなりそうな記事だなぁ😂)
子どもが療育を受けるところは、【児童発達支援】です。っていう話。
まずは、0歳から6歳の未就学児の子がどこで療育(りょういく)を受けられるのか、の説明です。
名前は、【児童発達支援】(じどうはったつしえん)になります。
児童発達支援は0歳から6歳まで(未就学児)の療育をします。(療育で何をするのかはまた別の記事に今度 書きますね。)
小学校からは、【放課後等デイサービス】の名前になります。
ネットとかで調べるときは、【児童発達支援】は、【児発】
【放課後等デイサービス】は【放デイ】と、慣れてる人は略してるので、これもついでに覚えましょう。
大学病院やリハセンターなどの医療機関が療育をしている場合もあります。それは医師の指示下により、言語聴覚士・作業療法士・心理士・作業療法士が行うことが多いです。そこでは、【児童発達支援】とい名称ではなかったりします。(この子達が児童発達支援に来ることもあるので、詳しい説明するとめっちゃ長くなるので省略🙏)
というわけで、
うちの子、発達が遅いから支援を受けたほうが良いかも。
と思ったら、
その支援のことを【療育】と言いますし、
その場所は、【児童発達支援】になります。
この単語をまずは覚えていただいた上で、児童発達支援で療育を受けるまでには面倒な流れがたくさんあるので、今から説明していきますね。
児童発達支援で療育を受けるまでの流れ。1歳半検診・2歳児検診で引っかかるなど。
児童発達支援で療育を受ける機会が1番早いのは、低出生体重児や、先天性疾患などで医師の指示下で0歳から発達フォローを受ける子たちです。
この子達は、病院などで体幹などのハイハイなどからリハビリを受けることがあります。
(あ、ちなみに、早産が発達障害に与えるリスクは私はそれほど研修でも聞いていません。もっと複合的な要素があるので、母体の都合と言い切れるものではありません。)
0歳台の検診で異常が無かった子は、1歳半検診、2歳児検診、3歳児健診で引っかかることが、療育に繋がる機会になります。
けど、検診の内容が出来てなくても療育が不要なケースは多々あります。指さしが出来なくても、発語が無くても、おもちゃでそれなりに遊べていると発達年齢はそこそこあるからです。
もしお子さんの発達が遅いけど療育を受けるレベルでは無かったときは、地域の保健師さんに相談の上、保育園に入れることを考えてみてください。ご家族の社会復帰などで生活の基本を変えることにもなりますが、集団生活で伸びる子は多くいます。これを私は強くおすすめしたいです。
1歳半検診や2歳検診で、発達の遅れや特性などが見られると、当日か後日に心理士面談をすることになります。(この心理士面談は、検診以外の保護者からの行政への相談で、保健師に相談→必要に応じて心理士相談などで繋がるケースもあります。)
心理士面談では、心理士がお子さんに発達の検査をすることができます。
心理士面談で、療育の必要不要、育児のアドバイスなどを聞くことができます。
心理士面談では、子どもに発達の検査をするんですが、この検査内容は完全非公開になります。
検査内容はネットとかで調べないでください。正確な発達年齢データが出ないことに繋がりかねます。なので、ここでは検査名も書きません。
心理士面談からの流れは地域で違いがあります。
- 心理士面談→療育不要→そのままの生活(個人的に保育園おすすめです。)
- 心理士面談→療育不要→月1程度の言葉教室へ。
- 心理士面談→心理士の勧めで発達の専門医に紹介状(ここで待ち時間かかります)→診断書の有無など→必要に応じて行政で受給者証
- 心理士面談→心理士の勧めで発達支援センターに紹介(ここもやや待ち時間かかります)→発達支援センターで療育や受給者証の手続き(受給者証の手続きは行政が行います。)
受給者証とは、児童発達支援で療育を受けるときの割引券と思ってもらえばわかりやすいです。
療育は医師の診断書が無くても受けられる地域はある。
療育は医師の診断書が無くても受けられる地域はあります。
心理士が児童発達支援センターに紹介すれば、児童発達支援センターにいる相談支援専門員(療育の施設特徴とか説明してくれる、居ない地域もある)などが受給者証の説明をしてくれたり、市役所で受給者証の申請をして、医師の診断書無しに療育が受けられるんですね。
受給者証を受け取るためには、心理士面談の結果を受けたあとで市役所で申請が必要ですが、児童発達支援センターがデカければそこが全部やってくれる地域もあります。
児童発達支援センターの説明。児童発達支援と、児童発達支援センターがある。
つぎに、児童発達支援センターの説明です。
市に1つの地域もあれば複数の地域もあったりしますが、児童発達支援よりも児童発達支援センターのほうが施設の数は少ないです。
児童発達支援と、児童発達支援センターは違います。
超ややこしいんですけど、児童発達支援と、児童発達支援センターは違います。
では、それぞれの説明を。
児童発達支援センターでは、療育が必要な子の計画書の管理・計画書の作成(これは児童発達支援でもする)・療育が必要な子に児童発達支援を紹介したり相談に乗る相談支援・保育所や学校と子どもを繋ぐ訪問支援・専門職勢揃いでの療育を行います。
児童発達支援では、療育が必要な子の計画書の作成(職員構成にもよる)・施設の専門職による療育(専門職が揃っているところもあれば、揃ってないところもあるけど、療育の基本は保育だったりもするし、療育施設は職員研修の義務があるので勉強はしてます。)を受けることができます。
ま、ここまで覚えるのは大変なので、
児童発達支援センターは地域の中枢機関。
くらいに思ってもらえれば良いですし、児童発達支援センターも児童発達支援との連絡は相互に取っています。顔見知りレベルに普通に知り合いです。
児童発達支援センターは、行政・社会福祉協議会・法人格がやってることが多いですね。
児童発達支援は病院や、法人、民間企業がやっていることも多いです。
それでは施設見学!。相談支援専門員がいれば手伝ってくれます。
療育を受けることが決まれば療育の施設見学です。
児童発達支援センターでも療育は受けられますし、児童発達支援でも療育は受けられます。
ただ、発達特性にあった施設か・発達年齢が似ているクラスか・定員・曜日調整などなどで、希望する児童発達支援に行けるかは施設見学で説明を受けて確認します。
けど、
どこの児童発達支援が良いのか分からない。
ですよね。
なので、児童発達支援センターの相談支援専門員に聞くと、その施設の特徴を教えてくれたりしますが、相談支援専門員が居ないときは児童発達支援センターの人に聞いてみてください(*^^*)
施設見学をして、そこの施設と契約をしたら療育スタートです。
児童発達支援、児童発達支援センターは保育園や幼稚園と併用も可能ですので、そのあたりも相談することができます。
ご質問や、「私の地域はこうだよ。」など、コメントください。
というわけで、今回は療育を受けるまでの流れを書いたんですが、
地域差もあるし、私自身がこの仕事してるから説明が雑なところもあったはずなので、質問コメントいろいろください😀😀
地域差個人ケース差あるので、「私の地域はこうでしたよ。」という経験談も助かります(*^^*)
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